こんにちは。頭痛治療家 平井です。
当院にご来院くださる頭痛患者さんの多くの方が、10年以上もの長い間頭痛で悩まれています。
長年続く頭痛の原因は、一つだけではなく、様々な原因が隠れています。
悪い姿勢・運動不足・睡眠不足・冷え・ストレス・・・
数えだしたらきりがないぐらい頭痛の原因って考えられると思います。
中でも今日は、食生活に潜む頭痛の原因のお話をしようと思います。
みなさんが摂っている油、偏っていませんか?
人間の体の三大栄養素は、炭水化物・タンパク質・脂質です。特に、脂質は、体を動かすためのエネルギー源になるため、必要不可欠な栄養素です。
料理には欠かすことのできい油ですが、偏った油の摂りすぎは肥満体質になり不健康になります。
また、そういったイメージが強くなりすぎて、油を使う料理を控えすぎてしまっている方も多いのが現実です。
油は、大きく分けて4つに分けることができます。
・バターや牛肉など、飽和脂肪酸を多く含む油
・オリーブオイルなど、オメガ9脂肪酸を多く含む油
・大豆油やコーン油など、オメガ6脂肪酸を多く含む油
・魚の油やえごま油など、オメガ3脂肪酸を多く含む油
4つに分けられる油ですが、飽和脂肪酸とオメガ9脂肪酸は、体内で作ることができます。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、体内で作ることができず食品から摂取することしかできないため、「必須脂肪酸」と呼ばれています。
この「必須脂肪酸」であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸を、2:1の割合で摂取すると良いと言われているのに対し、近年の日本人は、5:1の割合だそうです。(日本脂質栄養学会)
時代の流れとともに欧米の食生活に近づく日本人は、魚を食べる量がどんどん減っています。
魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸の摂取が減り、欧米の食事に多く使われるオメガ6脂肪酸の摂取が増え過ぎたことで、肥満体質になりやすく、健康被害が出るようになってきました。
オメガ6脂肪酸は、血液を凝固させたり、体内の炎症を促進したりする働きがあります。
それに対し、オメガ3脂肪酸は、血液を固まりにくくしたり、炎症を抑えたりする働きがあります。
この2つの脂肪酸をバランスよくとることが大切です。
私が頭痛患者さんを治療していて感じていることですが、
長年の頭痛でお悩みの方のほぼ全員が、血行不良のお身体になっています。
頭痛を引き起こす炎症を抑制できなくなっています。
これは、オメガ3脂肪酸の摂取不足に大きく関係しているのではないかと思うのです。
毎日スプーン1杯のえごま油を摂取しましょう。
オメガ3脂肪酸を多く含む油の代表例が、「えごま油」「あまに油」です。どこのスーパーでも売られていると思います。
これらの油は、無味無臭のため、料理にかけて食べてみましょう。
小さじスプーン1杯ぐらいが一日の目安の摂取量です。
パスタや、サラダ、ヨーグルトにかけて食べると、違和感なく食べることができましたよ。
注)オメガ3脂肪酸は、熱や光に弱いため、加熱はせずにそのまま食品にかけて食べましょう。
保管は、冷蔵庫がいいですね。
あなたの長年の偏頭痛は、何が原因でしょうか?
なぜ慢性化してしまうのでしょうか?
病院で「異常なし」と言われた頭痛の原因は、生活習慣の中に潜んでいます。
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